COVER ARTIST / コドモドラゴン

インタビュー

コドモドラゴンの熱量が一発で伝わってくる11thシングル「毒虫」が完成した。
パンチがあってキャッチーで棘もあれば遊び心もあるコドモドラゴンワールド全開の作品はこの夏のテンションをさらに加速させること間違いなし。
ツアーファイナルの豊洲PITに向かって全力で突っ走る5人にたっぷり話を聞いた。

取材・文:山本弘子
『毒虫という架空の虫が悪さをするストーリー』(ハヤト)

――ニューシングル「毒虫」はコドモドラゴンらしいキャッチーさもありつつ、攻めてる曲になりましたね。 ハヤト:シングルの表題曲は映像作品にもなるし、そのシーズンの名刺代わりにもなるのでいつも衣装と曲の兼ね合いを気にして制作しているんですけど、今回は衣装の制作が難航したこともあって、MVを撮影した後に編曲して、曲の全体像ができてから、さらに追加撮影をしたりと大変でしたね。「毒虫」では、“人の悪意”を表現しているんですけど、悪意は人の心の中にあるものではなく“毒虫”という虫が感染して、ソイツが悪さをしているんだっていう、ちょっとSFちっくなストーリーを考えて書きました。
――だから“僕を吐き出せ”と歌っているんですね。

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ハヤト:人間ではなく毒虫目線でコミカルに描いた歌詞です。“僕ら 真っ赤なウソ 身に纏う お洒落に着こなして”っていうのも、毒虫が人の皮を着こなしているっていう。いつもとは全然違う切り口ですね。
――自分の頭に気付いたら巣食っている毒虫=悪意? ハヤト:そうです。実際には存在しない空想上の生き物を作り出した感じ。
――衣装も毒虫とリンクしているんですか? ハヤト:タイトルをつけたのはMVの撮影が終わった後なんですよ。俺にとっては真っ白で非現実的な衣装が“防護服”に見えたので。
――特にリズム隊のヴィジュアルはエグいですよね。 チャム:たまたまです。エグいのを狙ったわけではなく今回のテーマ的に。
コドモドラゴン節の効いたパンチのある曲になった(チャム)
――他のメンバーの「毒虫」を聴いた時の印象は? ゆめ:作るに当たって話したのはイントロの4拍の大きいノリとサビの前にユニゾン部分を入れようってことでしたね。そこからハヤト氏が曲を形にしてMVを撮影した後に2回ぐらいアレンジが変わったんですけど、ギターソロは悩んで時間をかけたので、ぜひ聴いてほしいですね。
meN-meN:「毒虫」ってどんどん曲の展開が変わっていくんですよ。特にゆめくんのギターソロ終わりからはとんでもないことになっていって、サビの後も予想がつかないほど感動的なので、すげえ聴き応えのある曲だと思います。
――ベースもスラップが炸裂してますね。 meN-meN:そうですね。Aメロはスラップだったり、フレーズ的には忙しいんですけど、演奏していて楽しい曲ですね。
華那:meN-meNが言っていたようにブロックごとにメロディや雰囲気が違うので聴き応えがあるし、ギター的にはリフがカッコいい。勢いがあるから弾いていて楽しいですね。ライヴではお客さんも楽しそうにしているので、もっともっと育てていきたいです。
チャム:実際、最初はもっとシンプルな曲だったんですよ。完成した曲は激しさもありつつ、メロディが綺麗で、なおかつコドモドラゴン節の効いたパンチのある曲になりましたね。ドラムに関しては展開が多い分、リズムパターンも多いので、それをいかにノリを途切れさせず自然に聴けるように心がけました。お客さんも跳ねたり、頭を振ったり1曲でいろいろ楽しめるんじゃないかと。
――コドモドラゴンの中でも演奏は難易度が高そうですけどね。 チャム:高いですね。ただこういうアップテンポじゃなくても難しい曲はあるので一概には言えないかもしれない。とにかくライヴは楽しいと思います。
――歌はいろいろな歌い方してますよね。呪文というかお経っぽく歌っている箇所もあったりして。 ハヤト:歌いまわしだったり、歌の流れはコドモドラゴンをやる上でいちばん気にしているところなんです。最近、いろいろなバンドの曲聴いてるんですけど「歌に表情がないなぁ」と思うことが多くて、「何でだろう?」と思ったら、ウチの場合は自分が曲も作ってるから最初からヴィジョンがあるけど、他のパートの人が書いてる場合が多いからなのかなって。同じテンションの歌い方になるのは避けたいといつも思ってますね。
――ちなみにMVはどんな映像になっているんですか? チャム:今回は大きな倉庫みたいな場所で照明をガッツリ入れて演奏してます。で、追加で後から個人ショットやイメージシーンを撮って。
ゆめ:ロックっぽい感じになっていると思います。
チャム:白い照明が後ろからバーンッて当たる感じなんですよ。衣装も白なのでメンバーがシルエットになっちゃうぐらい。あとはハヤトが吐いているシーンがあります。
――そういう歌い方をしている箇所がありますもんね。本物? チャム:(笑)違いますよ〜。
華那:そこは見て判断していただいて(笑)。
――虫は出てくるんですか? ハヤト:出てきません!(笑)。ウチの毒虫は架空の虫なので。
――(汗)そうですか。ジャケットがホラー感があるので、てっきり映像に出てくるのかと思った。 チャム:テイスト的にはダークな部分もありますけどね。
『meN-meNは制作期間中の俺の癒し』(ハヤト)
――カップリングの「水槽」もアッパーな曲となっています。 ハヤト:今回のシングルの中でいちばんライヴを意識して作りました。これはmeN-meNが家にいた時にできた曲。制作期間中によくmeN-meNと会うんですよ。会うっていうか勝手に俺が呼び出すんですけど。
meN-meN:ピザ食べたりとか。
ハヤト:23時ぐらいに呼んで。
――ずいぶん遅い時間に呼び出しますね。 ハヤト:昼間なんかに会いたくないですよ(笑)。
meN-meN:ヴィジュアル系なんでね(笑)。
ハヤト:23時って自分が作業を1回、一段落させる時間帯なんですよ。2度目は朝の6時か7時なんですけど、第一部の休憩時間に呼ぶわけです。meN-meNはアイディアマンというか、客観的になれる人なので話している内にひらめいて、呼び出しておいて勝手に独りで作業し始めたり。そんな感じでリフを思いついたのが「水槽」という曲です。
――会話がキッカケになるんですか? meN-meN:や、「どういうのがいいかな〜」なんて話をしてたら「あっ!」っていきなりですよ。急に打ち込み始めて。
ハヤト:コイツは制作期間中の俺の癒しなんです。全然役に立たないけど(笑)。
meN-meN:(笑)役に立ってるつもりもないけど。
ハヤト:癒し部門としては役に立ってます(笑)。「水槽」はサビより先にメインのギターフレーズのイメージが湧いた曲ですね。
ゆめ:今までこういうメロディのあるギターソロを弾くことがほとんどなかったので曲を聴いた時は新鮮でしたね。かなりロックな曲調で。
華那:僕はコードを弾いているんですけど、速い曲なので走らないように気をつけました。ギターソロのゆめとのかけあいも速いので、腱鞘炎にならないように気をつけたいと思います。
――確かにこれ速いですね。 華那:でも、デモの段階でハヤトが目の前で弾いてくるんですよ。だったら、弾かないわけにいかないって。ハヤトはいろんな楽器を演奏するんだけど、「コイツ、ヴォーカルだっけ?」って思う瞬間もあって。ベースも弾くし、ドラムも叩くもんね?
ハヤト:うん。制作に入る初日はクソ下手なんですけど、レコーディング期間中に急にギター上手くなるんですよ。
華那:前のツアーの時もリハで遊びで合わせてる時に「俺、こんなにギター下手だっけ?」って言いだして。
ハヤト:制作期間中はアホほど弾くから上手くなる。
――で、また下手くそになる繰り返し?(笑)。 ハヤト:だってツアー中は弾かないですもん。
華那:ずっと弾かれてたら逆に困ります(笑)。
チャム:「水槽」はイケイケの激しいテンションのまま行く曲なのかなと思ったら、サビでいっきに開ける曲なんですよ。「毒虫」もそうですけど、今までの曲に全くない展開をしますね。
『死にたいけど死ねない苦しみを歌ったのが「水槽」』(ハヤト)
――歌詞に関しては全くイケイケではないですね。 ハヤト:これは水を使った自殺の歌です。
――そうなんですか? 水槽という閉ざされた空間の中、水の底にどんどん潜っていく心理の曲なのかと思いました。 ハヤト:イメージ的にはお風呂に顔をつけて息を止めるみたいな。でも、それで死ぬなんて無理じゃないですか。自殺できないタイプの歌というか、死にたいけど死ねない苦しみですね。ちょっと悲しい歌です。
――ハヤトくんの心理が反映されているんですか? ハヤト:いや、僕にはそういう願望はないです。ただ、行き場のない苦しみは人それぞれあると思ったので。さっき、おっしゃった水槽の中の例えは当たらずとも遠からずだと思います。
――曲調的にはそんなにヘヴィな歌詞だとは感じさせないですけどね。 ハヤト:ただメロディ自体は暗いんですよ。勢いはあるから不思議な感じですね。実は地味にいちばん転調している曲です。
――C Typeに収録されている「BONEHEAD」もD Typeに収録されている「面倒くさいの唄」もいいですよね。コドモドラゴンらしい。 ハヤト:「BONEHEAD」あたりから悩んだんですけど、俺らが何かを求めて目指さない限り、お客さんに提示できないじゃないと思うんですよ。
――「BONEHEAD」では流行りモノを目指す音楽シーンのことを歌っている。 ハヤト:いろんな音楽を聴いて感じたフラストレーションを批判的に書くんじゃなくて、その実態を歌えればいいなと思って作った曲ですね。マイノリティーだったり、マニアックなバンドは世の中にいっぱいいるけど、今の時代ってそういうものがすぐに流行っちゃったり、マニアックを好きな自分が好きみたいな風潮が強いなって。そんな中、耳にする音楽は自分にはすごくありきたりに響いてきたっていうのもあって……。メンバーには申し訳ないけど、「売れたい」願望が先にあったら俺と一緒にはやれないと思うんです。まず、やりたい音楽が先にあるので、どんなに売れようがマニアックな気持ちは忘れないでいたいし。
――なるほど。遊び心だったりね。 ハヤト:そうです。人気者になるより先にアーティストでありたいという気持ちをうたった歌です。
――「面倒くさいの歌」はいちばん笑える曲。 ハヤト:メンバーから「明るい曲が1曲ぐらいあってもいいんじゃない?」という意見が出る中、じゃあ、meN-meNのテーマソングでも作るかって。“面面面面面!!倒倒倒倒倒!!”のところは最初は“meN-meN meN-meN”だったんですけど、俺が作った曲なのにそこまでコイツをフィーチャーするのもなって(笑)。息抜きじゃないけど、わかりやすくライヴが想像できる曲ですね。
――セリフでmeN-meNさんに「俺のテーマソング作ってよ」って言われて拒否してますよね。作ったら全員のテーマ曲を作らなきゃならなくなるって。 ハヤト:そうですよ。言われるのは目に見えてますもん(笑)。
meN-meN:2人でしゃべってるところは歌詞には掲載されてないからライヴでどうなるんだろう。人前でのアドリブは苦手なので楽しみでもあり不安でもあり。
ハヤト:レコーディングでも何テイクも録り直したんですよ。急にロボットみたいな喋り方になったり(笑)。
meN-meN:ちゃんと話そうとしたらそうなっちゃったんですよ。
――2人の中学生みたいなやりとりが爆笑です。 ハヤト:まぁ、自然な会話です。
『限界に挑戦するツアーだけど、逆にそれが楽しみ(ゆめ)』
――(笑)最後に7月15日から全国ツアー「毒虫強襲」が始まりますが、灼熱地獄にするつもりで挑むんですよね? ハヤト:いかんせん衣装がクソ暑いので(笑)。品川ステラボールで初めて着たら、後半で熱中症じゃないけど、寒くなってきちゃって。
――それは危険です。 ハヤト:その日、温度設定15℃にしてもらったんですけどね。
チャム:それでも暑かった。
――ツアー、真夏なのにどうするんですか? 華那:ライヴってTシャツでも暑いんですよ。照明の熱もあるし。
ハヤト:こまめに休憩でもとるか(笑)。
meN-meN:出発前から灼熱地獄です(笑)。
華那:前だけ衣装で後ろだけ裸っていうのは?(笑)。
ハヤト:今の発言、カットでお願いします(笑)。
ゆめ:僕はけっこう、そういう限界に挑戦するみたいな状況、好きなんですよ。そういう意味でも楽しみですし、今までシングルに2曲ギターソロがあるなんてなかったので、演奏的にももっと前に出ていきたいですね。
ハヤト:あとは見たことない人も来てほしいですね。俺らのライヴが熱いのには理由があるし。小綺麗なものを求めてる人は来なくていいです(笑)。
――ははは。ファイナルの9月2日は豊洲PITでコドモドラゴン史上、いちばん大きいライブハウスなのでは? ハヤト:そう! デカいので、これを読んだ人は呪われたと思って全員、来てください(笑)。絶対に楽しいから!




COMMENT MOVIE

RELEASE

11th maxi single 「毒虫」
2017年07月12日 Release!!

【Atype 初回限定盤】
CD+DVD
BPRVD-251 / ¥1,800(税抜)
[CD]
01. 毒虫
02. 水槽
[DVD]
「毒虫」PV・メイキング
[封入]
「毒虫収集」スタンプラリーカード・全タイプ購入特典応募券「A」+応募ハガキ

【Btype 初回限定盤】
CD+DVD
BPRVD-252 / ¥1,800(税抜)
[CD]
01. 毒虫
02. 水槽
[DVD]
「毒虫」マルチアングルPV
[封入]
全タイプ購入特典応募券「B」

【Ctype 通常盤】
CD
BPRVD-253 / ¥1,500(税抜)
[CD]
01. 毒虫
02. 水槽
03. BONEHEAD
04. 毒虫(inst)
05. 水槽(inst)
06. BONEHEAD(inst)
[封入]
全タイプ購入特典応募券「C」

【Dtype 通常盤】
BPRVD-254 / ¥1,500(税抜)
[CD]
01. 毒虫
02. 水槽
03. 面倒くさいの唄
04. 毒虫(inst)
05. 水槽(inst)
06. 面倒くさいの唄(inst)
[封入]
全タイプ購入特典応募券「D」
[全タイプ共通封入特典]
トレカ2枚(全10種)
[全タイプ購入応募特典]
10th Oneman Tour「毒虫強襲」ツアーパンフレット

LIVE SCHEDULE

コドモドラゴン OnemanLIVE「meN-meN BirthDay」

2017年06月28日(水) 新宿BLAZE


韓国ワンマンライブ

2017年07月02日(日) KT&G Sang Sang Ma Dang(韓国)


10th Oneman Tour「毒虫強襲」

2017年07月15日(土) 柏 PALOOZA
2017年07月17日(月・祝) F.A.D YOKOHAMA
2017年07月22日(土) HEAVEN'S ROCK さいたま新都心 VJ-3
2017年07月23日(日) HEAVEN'S ROCK 宇都宮 VJ-2
2017年07月25日(火) 盛岡 CLUB CHANGE WAVE
2017年07月29日(土) 札幌 DUCE~ワンマン200回記念ライブ~
2017年07月30日(日) 札幌 DUCE
2017年08月02日(水) 青森 Quarter
2017年08月04日(金) 仙台 darwin
2017年08月06日(日) 新潟 GOLDENPIGS RED STAGE
2017年08月08日(火) 金沢 AZ
2017年08月11日(金・祝) 名古屋 SPADE BOX
2017年08月13日(日) umeda TRAD (旧 umeda AKASO)
2017年08月15日(火) 岡山 CRAZYMAMA KINGDOM
2017年08月17日(木) Hiroshima CAVE-BE
2017年08月19日(土) 福岡 DRUM Be-1
2017年08月22日(火) 松山サロンキティ
2017年08月24日(木) 高松 MONSTER
2017年08月26日(土) 神戸 VARIT.
2017年08月27日(日) 浜松窓枠
[TOUR FINAL]
2017年09月02日(土) 豊洲 PIT




2017年06月21日(水) OSAKA MUSE
2017年07月01日(土) JANG CHUNG ARENA(韓国)
2017年10月06日(金) 大阪・服部緑地野外音楽堂
2017年10月07日(土) 大阪・服部緑地野外音楽堂


PROFILE

※画像クリックで大きい画像が表示されます。
コドモドラゴン ハヤト
コドモドラゴン ゆめ
コドモドラゴン 華那
コドモドラゴン meN-meN
コドモドラゴン チャム
Vo:ハヤト
Birthday:06.10
Blood:AB
Gu:ゆめ
Birth:02.28
Blood:B
Gu:華那
Birth:03.01
Blood:AB
Ba:meN-meN
Birth:06.28
Blood:O
Dr:チャム
Birth:06.23
Blood:A

DISCOGRAPHY