COVER ARTIST / A9

「MEMENTO」インタビュー(前編)

2月28日、ニューシングル「MEMENTO」をリリースするA9。昨年から今年にかけてはViSULOG読者にもお馴染みの若手バンドと一緒にライヴをやることも増え、読者のなかにはそういうイベントを通して初めてA9の存在を知ったという人も多いはず。
「A9ってどんなバンド?」。
そんな疑問に応えるべく、今回はA9を前半、後半の2回にわたって大特集!

前半はイベントを通して出会った若手バンドのこと、後半は彼らが“アリス九號.”から“Alice Nine”、“A9”と名前を変えてきた変遷、新作「MEMENTO」について将(Vo)、ヒロト(Gu)、虎(Gu)、沙我(Ba)、Nao(Dr)のメンバー5人がたっぷり語ってくれた。

取材・文:東條祥恵
「千秋(Vo)はああ見えて真面目なヤツなんだなと感じました」

――2017年のA9は「A9 Tour BLACK PERIOD」からスタートしました。こちらのツアーではDEZERT、DIAURA、ペンタゴンとそれぞれ対バンしたり。また、DEZERTの主催イベント「This Is The”FACT”」ではアルルカン、NOCTURNAL BLOODLUSTとも顔を合わせるなど、ここのところ若手ヴィジュアル系バンドと共演が続いていたので、まずは彼らと演ってみての感想から聞かせて下さい! :じゃあウチの一番若手のヒロトさんからどうぞ(笑)。
ヒロト:今回の“BLACK PERIOD”や、あと去年大阪で出たイベントって何だっけ?
:「BAND SHOCK REVOLUTION~びじゅある祭2016~」だね。

続きを読む

ヒロト:そういうイベントに出て、ようやく年齢もキャリアも下のバンドと知り合えて。
――A9に改名して以降ですもんね。いろんなイベントに出るようになったのは。 ヒロト:そうなんですよ。それで、下の世代のいろんなバンドを見てきて。感覚としては、正当に受け継がれてるんだなと思いました。根本的なところは20年前と意外と変わってない。あとはYouTubeとかのネットの効果なのか、みんな上手い! みんなが上手い分、個性を出すのは昔よりも難しそうだなとも思いました。勢いがあったりお客さんが惹きつけられてるバンドって、そういうなかでも個性、オリジナリティーが突出してる人たちでしたね。
――そのなかで衝撃を受けた人たちはいましたか? ヒロト:好みもあると思うんですけど、DEZARTは僕は好きです(笑)。曲もそうなんですけど、人が面白かったですね。キャラが被るメンバーがいないんすよ。そこはウチらと近いのかなと思いました。バンドの特性とか、根本にあるエネルギーは全然違うんですけど。あと、これは営業妨害になったらどうしようっていう感じなんですけど(笑)、千秋(Vo)はああ見えて真面目なヤツなんだなと感じました。
:悪そうに見えていいヤツだと好感度上がるんだよね(笑)。
――でも、DEZART主催のイベントに出たときってA9がトップバッターだったから驚いたんですけど。あれは正直どうだったんですか? :最初「嫌がらせか。さすがやってくれるな」って思いました(笑)。でも、よく聞いたら僕らが知らないところで、僕らをトップバッターにしろっていわれてたみたいで(笑)。
ヒロト:打ち上げで無礼講になった頃に「お前らやってくれたな」って彼らに話したら「えっ! ずいぶん前にA9さんのスタッフさんの方から1番目にしろっていわれてたんで、本当にそれでいいのかなと思いながらも1バンド目にしたんです」と驚いた顔でいわれて。
:「俺らそれ初耳だよ」って(笑)。俺らがそれを知らなかっただけだったんです。
――打ち上げで発覚してよかった(笑)。虎さんはどうですか? :最近のバンドはバランスがいいなと思いますね。メンバーのなかで1人だけ長けてるバンドがいないんだと思って。誰か1人引っ張るヤツがいて、他はそれについていく、っていうのとかがなくて。メンバーが均等にカラー分けされていてるから分かりやすいよね。
――気になったバンドとかいましたか? :バンドというよりも、お客さんの“ノリ”が分かんなくて(笑)。俺の知らない動きをしてて、そっちが気になった。「思わなかった?」イベントの時に最前列の逆ダイの仕方が全然違うって。
ヒロト:ああー。変わってきてるね。
:それがショックでした。
ヒロト:僕らは最近までイベント出てなかったから、自分たちも自分たちのファンも最近のノリから取り残されちゃってるんだよね。
Nao:「なにこの動き!?」ってみんなして思ってたんだ(笑)。
――メンバーだけじゃなくA9のファンも。 :そうそう。僕らとしては「これは新しいぜ」っていう感じで“ウォールオブデス”を取り入れて、前のツアーから始めてやってたら、ペンタゴンとかDEZERT、ノクブラ、どのバンドもすでにやってて(笑)。時代は目まぐるしく変わってるんだなと思いました。
「yo-kaもいいけど、その後対バンした眠花にもってかれました」
――Naoさんはどうですか? Nao:あまり後輩だと思えませんでした(笑)。でも(若手バンドは)思ったよりも若くないなと思いました。まず、音楽的には大人な感じがたっぷり出てるんですよ。
:確かに!
Nao:なんか、ちゃんとしてるんですよ。若いからもっとハチャメチャなことやってるんじゃないかなと思ってたのに、「BLACK PERIOD」で対バンしたときは、どのバンドも“Nao投入”の時間があったんですけど(笑)。
――対バン相手のライヴ中にマイク片手に、ボーカリストとして乱入して大暴れしてましたもんね? Nao:そう(笑)。それぐらいのハチャメチャなことをやる若手は俺以外いなかったんで、みんな大人なんですよね。
――では、そんなNaoさんが気になったバンドがいたら教えて下さい。 Nao:どのバンドの機材もこっそり見てたんですけど。ドラムに限らず。ペンタゴンの眠花(Ba)ちゃん? ……さん? は、クレイジーな機材でした。ヘッドを斜めにセッティングしてて、何か理由があるんだろうなとこだわりを感じましたね。あとね、みんないい機材持ってて凄かったです。機材から意気込みを感じました。
――沙我さんはどうですか? 沙我:底上げされたんだなと思いましたね。トータル的に俺らがいた時代と違うなと感じました。平均的なクオリティーが全部上がってた。メイク技術も演奏も曲も歌も全部。YouTubeとか参考にするものが世の中に溢れてるから、アベレージが上がったんですかね。全然知らないバンドでも、いまはメチャメチャ上手いバンドとかが普通にゴロゴロいるんだなと思って。逆にいうと、俺らの世代ってメチャメチャヤバかったんだなと思いましたね。俺らが結成した当時にいまの若いバンドの子たちがいたら、俺らの“いま”はないなと思った。でも、俺らが昔いたから、いまのバンドがいるんだろうなとも思いましたね。いまのバンドはメイクとか見せ方とかすごい研究してるから。そこにはたぶん俺らも影響を少なからず与えてるんだろうし。
――きっとそうでしょうね。 沙我:例えばメンバー全員カッコいいバンドとか、俺らの時代はいなかったんですよ。今はそういうのがゴロゴロいる。アー写を見ると、普通にゴロゴロイケメンがいて。昔は、すげーイケメンなんだけど演奏がクソ下手だとか。そういうバランスのヤツが多かったんですよ。
――残念な人、いましたね(笑)。 沙我:でしょ? 今はイケメンなんだけどプレイも上手くて“なんだ、お前全部持ってんじゃん!”って人がいっぱいいるんですよ。だからこそ、その中で飛び抜けていくのは、俺らの頃よりもメチャクチャ難しいんだろうなと思いました。あと、変わりづらい時代だろうなとも思いました。全部のアベレージが高くなった分、最初から完成しちゃってるから変わりようがないというか。完成度が高い分、ちょっと変化しただけで「なんだ、変わっちゃったんだ」ってファンの子がなりそう。でも、それでもいい時代だなと思いましたよ。個人的に見てて面白い。
――そのなかで、沙我さんを夢中にさせたバンドといえば? 沙我:眠花ですね! 
:即答だね。そこは(DIAURAの)yo-kaじゃないんだ(笑)。
――対バンのときに同郷だということが判明して、あんなに喜んでたじゃないですか! 沙我:yo-kaもいいけど、その後対バンした眠花にもってかれました。
一同:(爆笑)。
――では将さん。 :本当に想像以上にいいバンドが多くて、それだけノウハウが手に入りやすい時代なんだろうなと思いましたね。僕らの時代でもどんなノリを取り入れてどんな曲調でどんなヴィジュアルでって、お互いをパクリあうみたいな風潮がずっとあったんですけど。その情報を得るスピードが、今の時代は圧倒的に早くて。だから、すぐに完成はしやすいけど冒険しづらいでしょうね。完成してるからこそ、下の世代からも俺らは学ぶことがめちゃくちゃ多くて。それで、最近はスタッフさんも若手のバンドをやってる方や、このシーンにはいない若手の方に積極的にお願いするようになったんですよ。「MEMENTO」のプロダクトに関しては、まさにそうですからね。自分が後輩のときに、先輩のことは尊敬しつつも後輩から学びとれない先輩ってダサいなと内心思ってたんです。先輩もすごいところがあるけど、後輩は後輩ですごいところがあるだろうって自分たちは駆け出しの頃から思ってたんで。そういう意味では、後輩バンドから学び取って成長していく。その姿勢を改めて再確認するようなバンドとの出会いばかりだったんで。対バンをいっぱいするようになってよかったなと思いました。
――そのなかで気になったバンドは? :本当に全部いいんスよね。そのなかで、ガチで殴り合いのライヴをしたいのはDEZERTで、本当に友達になりたいのはDIAURAで、本当に可愛がってあげたいのがペンタゴン。ですかね。
ヒロト:すごい優等生な答えを(笑)。
:でも、本当にそんな気持ちだから。ここ数ヶ月の間に、自分たちが気になってた若手バンドとは当たることができたんで、ホント刺激になりましたし、楽しかったですよ。いいことしかないです。若手との対バンは。




RELEASE

New Single「MEMENTO」
2017年02月28日 Release!!

【初回限定盤A(豪華ブックレット仕様)】
CD+DVD
NINE-0004 / ¥2,000(税抜)
[CD]
01. MEMENTO
02. MEMENTO-inst-
[DVD]
01. MEMENTO MV
02. PRISMATIC 〝LIVE AT DIFA ARIAKE 2016.12.24〟

【初回限定盤B】
CD+DVD
NINE-0005 / ¥1,800(税抜)
[CD]
※初回限定盤Aと収録曲は同一のものとなります。
[DVD]
01. SHILVER 〝LIVE AT DIFA ARIAKE 2016.12.24〟
02. Spiegel 〝LIVE AT DIFA ARIAKE 2016.12.24〟
03. MEMENTO MV OFF SHOT

【通常盤】
NINE-0006 / ¥1,200(税抜)
[CD]
01. MEMENTO
02. 荊棘
03. MEMENTO-inst-
04. 荊棘-inst-

LIVE SCHEDULE

A9 NEW ALBUM “IDEAL” 世界最速解禁解説公演

2017年03月09日(木) TSUTAYA O-EAST


A9 2017年 TOUR【IDEAL HORIZON】
2017年04月12日(水) 新宿ReNY
2017年04月14日(金) 福岡DRUM Be1
2017年04月16日(日) 熊本B.9 V1
2017年04月18日(火) 岡山IMAGE
2017年04月19日(水) 京都MUSE
2017年04月21日(金) 名古屋E.L.L.
2017年04月23日(日) 金沢AZ
2017年04月24日(月) 新潟NEXS
2017年04月28日(金) 仙台darwin
2017年04月30日(日) 札幌KRAPS HALL
2017年05月04日(木) Zepp Osaka Bayside
2017年05月07日(日) Zepp DiverCity TOKYO

『Exclusive Guitar Party with HIROTO(from A9 a.k.a Alice Nine)』
・DAY 1 GUITAR WORKSHOP -Talk & Session with Champ (from Instinct)-
2017年07月29日(土) Rockademy Thailand
・DAY2: EXCLUSIVE FAN MEETING
2017年07月30日(日) Centre Point Hotel Pratunam




2017年06月03日(土) Zepp Tokyo

PROFILE

A9 将
A9 ヒロト
A9 虎
A9 沙我
A9 Nao
Vo:将
Birth:07.05
Blood:O
Gu:ヒロト
Birth:05.04
Blood:O
Gu:虎
Birth:09.17
Blood:O
Ba:沙我
Birth:06.24
Blood:AB
Dr:Nao
Birth:07.31
Blood:A

DISCOGRAPHY