COVER ARTIST R指定

「-SHAMBARA-」インタビュー

12月21日に通算23枚目となるシングル『-SHAMBARA-』をリリースし、同時に全国ツアー「R-shitei oneman Tour-SHAMBARA-」をスタートさせるR指定。
彼らが『-SHAMBARA-』へどんな想いを詰め込んだのか、その中身を紐解いた。

取材・文:長澤智典
「ミディアムテンポで重い感じの楽曲をやるのはR指定として初めて」

――最新シングル『-SHAMBARA-』を聴いたときに感じたのが、今年行った八十八ヶ所ワンマンツアー「日本八十八箇所巡礼」(以下、「日本八十八箇所巡礼」)を経て辿り着いたのが、この「-SHAMBARA-」なのかなということでした。 マモ:簡単に言えばそんな感じです。「日本八十八箇所巡礼」を終えるまではR指定第二期くらいの感覚で活動をしていたんですけど、第三期に移るきっかけとなったのがこの「-SHAMBARA-」という感覚ですね。
――新たな転機をむかえるきっかけとして誕生した楽曲ということですか? マモ:そうですね。ずっと同じことをやり続けていても意味がないので、表現の軸をぶらさないうえでバンドも進化し続けていかなきゃいけないんで。

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――「-SHAMBARA-」では、かなりラウドな音楽性をぶつけてきましたよね。 マモ:今までのシングルの表題曲としてはやったことのないジャンルと言いますか、こういうミディアムテンポで重い感じの楽曲をやるのはR指定として初めてですね。
――前作『forest』もR指定にしては異質な色を発していましがた、第三期に繋がる転機となった楽曲だったのでしょうか? マモ:『forest』に関しては、まだ1つ前の状態でした。現状でも「第三期はこの方向で進む」という明確なビジョンは決めてはいないので、「-SHAMBARA-」も、ちょっと試しにこういう方向性を提示してみようかなというくらいの気持ちなんです。
――ラウドな音楽性を提示したい想いは、マモさんの中に少なからずあったことなのでしょうか? マモ:いずれそういう方向性も提示してみたいとは思っていました。それも全ては、「日本八十八箇所巡礼」をやり終えて、1つの節目を迎えられたことが良いきっかけになったかなと。
――それを踏まえての「-SHAMBARA-」というわけだ。 マモ:そうです。
「全箇所違うライヴハウスで88本ワンマンをやった人は他にいないと思う」
――楓さんは、「-SHAMBARA-」をどのように受け止めています? :これまでは同期有りで表現してきた面もあったんですけど、今作では同期を極力減らして、ギターの音で色付けられたらいいなというのを考えていました。なので、いつもの作品以上にギターの音もたくさん入れているし、自分自身がそういう音楽を経験してこなかった分、それをどう受け止めて解釈していくのかが面白かったですね。
――楓さん自身、「日本八十八箇所巡礼」の経験を今はどのように受け止めています? :それこそ、一番楽器と向き合った年でもあったし、これだけの本数のワンマンをやることも今までなかったし、こんな経験をできることもなかなかないので、「日本八十八箇所巡礼」をやった経験というのは、少なからず気持ちの面で影響を与えていますね。
――Zさんは「日本八十八箇所巡礼」を振り返ってどんな想いを感じています? Z:「日本八十八箇所巡礼」を通してライヴをやり過ぎたことで、ファイナル公演の幕張メッセの時には、あまりにもの疲労からギターを弾けなくなってしまったんです。ただ、そこで一度バンドとしても個人としてもリセットされたことで、最近のプレイがちょっと変わってきたので、それも含めて良い機会になったのかなと思います。
――やり切るのは本当に過酷なことだったんですね。 Z:短期間の中に日程を詰め込みすぎて、自分たちでも訳がわからなくなっていましたね(笑)。スタートからファイナルまでは6ヶ月程度だったんですけど、ファイナルだけちょっと期間が空いていたので、実質は正味87本を4ヶ月ぐらいでまわったんです。全箇所違うライヴハウスで88本ワンマンをやった人は他にいないと思うのでやり切った感はすごくありますね。
――「-SHAMBARA-」に関してどんな印象ですか? Z:これまでの楽曲とはチューニングが違うので、今までにない印象の楽曲でしたね。
――今後もローチューニングで楽曲を表現していくのでしょうか? Z:そこに関しては、「-SHAMBARA-」の反響やツアーを経験してからイメージしていくと思います。
――宏崇さんは、「日本八十八箇所巡礼」を終えての手応えをどのように捉えています? 宏崇:「日本八十八箇所巡礼」をやり終えたのはすごく昔のように感じるというか、もう昔のこと(8月22日に終了)なんですけど、あれだけの本数のワンマンをやったからこそ、ツアーが終わってから吸収するものが多かったというか、各地を回ったからこそ吸収できた感性があるなとは感じています。ただ、ツアーを演っている最中は、ツアーのことしか考えられなかったので、それ以外のことは全く出来ない状態でした。ツアーが終わってからイベントライヴにも出たんですけど、25分のステージがいつも以上に短く感じましたね。まあ、それはそれでいい気持ちの割り振りが出来たかなと思いますけど、最近はイベントに出て、いろんなバンドやアーティストさんのライヴを見れることがすごく楽しくて、前とは違った感覚でイベントや出演者たちを見れているんですよね。
――ツアーはそこまで余裕のない日々だった? 宏崇:ライヴをやっては移動を繰り返していたので、規則正しいといえば規則正しかったんですけどね。
――「-SHAMBARA-」の印象はどうですか? 宏崇:「-SHAMBARA-」はチューニングを落として演奏しているんですけど、よくあるダウンチューニングではなくて、R指定がやるからこその重い感じを上手く出せたなという手応えは感じています。
――たしかに、ただのラウドロックナンバーには納まっていませんからね。 宏崇:どこでも聞けるような楽曲ではなく、R指定にしか出来ない色は出せましたね。でも、バンドにとってみれば変化球ナンバーといえば変化球なんですけどね。だからこそ、これからのライヴでどんな反響が返ってくるのかが楽しみですね。実際にやってみないことにはどう化けるのかさえも分からないので。
――七星さんは、「日本八十八箇所巡礼」を今はどんな風に捉えています? 七星:「日本八十八箇所巡礼」中は3年分のライヴと喜怒哀楽を一気に感じたような感覚でした。キャパオーバー気味ではあったんですけど、なかなか経験出来ないことが出来たから得といえば得したのかなと(笑)。最初は日本武道館公演を考えながら、結果的に幕張メッセに変えたこともうちらしいと思いますし。
――今でも日本武道館は立ちたい場所なのでしょうか? 七星:時代がこっちに傾くならですけど、立てるものなら立ちたい場所ですよ。でももしやれるとしても、どうせやるならただ立つだけではなく、結果も含めてバチッとやりたい。「日本武道館をおさえられたからやります」じゃ意味がない。
――「-SHAMBARA-」の印象はどうですか? 七星:第三期R指定へ突入するきっかけとなった作品ではあるけど、俺らのやりたいことがガラッと変わったかというとそんなこともないし、「受け入れられないんじゃないか?」とかそういう心配はしてないです。曲調的には俺が10代のときに好きだったスタイルをやれているのでそこは嬉しいですね。
――ファンの人たちは変化を柔軟に受け止めてる人が多いのでしょうか? 七星:どうなんでしょうね。受け入れられない人は受け入れられないんじゃないかな。
「このノリについてこれた奴こそが本当のファンだと思う」
――マモさん自身は、今やりたい音楽性として「-SHAMBARA-」をぶつけてきた形なのでしょうか? マモ:やりたいというよりは、試しにやってみると言ったほうが正解かも知れないです。絶対にこのスタイルでやりたいわけでもないし、「このジャンルが嫌いか?」と言われたらそうでもない。「面白いからやってみよう」というラフな感覚ではあります。
――ということは、ファンたちのリアクション次第で今後の道筋にも変化が生まれると? マモ:曲を作る時にお客さんのことは考えないですね。ライヴでやってみて、それが自分たちに合っているか合っていないかだと思うので。でも、たぶんバンギャルは嫌いだと思います。バンギャルって頭を振れて、振り付きで暴れるような楽曲が好きだから、こういうミドルテンポな曲は振り付けなども出来ないし苦手だと思うんですよね。仮に折りたたみとかやられても「そんなベタなことやってんじゃねえよ!」ってなっちゃう。逆にこのノリについてこれた奴こそが本当のファンだと思う。
――「-SHAMBARA-」にはラウドロックな要素に民族音楽のテイストも加えています。そこが魅了されるひとつのポイントになっているなと感じました。 マモ:ただ洋楽っぽいと言われるのはナンセンスですね。チューニングは下げたけど、「やっぱりR指定だよね」って言われないとダメだと思う。
:今はチューニングを変えて演奏しているバンドも多いし、どう差別化するかは当たり前に考えてると思うんですよ。でも、完成した楽曲を聴いたときに、しっかりとR指定らしさを感じることができたから自信をもって出せるんですよね。
――“シャンバラ”とは、「世俗から離れ、あらゆる悪徳が存在しない世界」と辞書には記されていますが、マモさんが綴った歌詞は決してそこではないですよね。 マモ:“シャンバラ”って聞いたら幻想的なイメージが沸くと思うんですけど、「-SHAMBARA-」の歌詞には、“現実的な理想郷”を表現したくて書きました。理想郷って人によって違うから、それと同じように「-SHAMBARA-」でも、聴いた人それぞれにいろんな捉え方をしてもらえたらいいなと思っています。
――マモさんらしいポイントもしっかりおさえていますしね。 マモ:嘘っぽい歌詞を書きたくはないんです。血塗られた十字架がなんちゃらとか、薔薇のなんちゃらとか書いても、そんなの経験したこともないし歌に気持ちが入らない。もちろんそういう表現を否定もしないし、そういう世界が似合う人たちがやれば良いことであって、自分らが表現したい世界観ではない。そこに関しては、現実的にありえるようなことを大事に書いています。
――第三期のR指定がどんな風に変化や進化をしていくのか、すごく楽しみになってきました。 マモ:自分らでも、そこはどう変わるのかまだ分かってないことだし、さっきも言ったように「-SHAMBARA-」を試してみて、そのまま進むかも知れないし進まないかも知れないし。
「このテンポのわりに、MVとしては一番激しく見えてくるんじゃないかな」
――C/W「インザコンクリート」でもラウドな表情を提示しています。そこは一貫した色を求めたかったからなのでしょうか? マモ:いつもだったら重めの曲を頭にすえたら、C/Wはポップな感じや聞きやすい曲など表題曲とは全く違う楽曲を入れるんですけど、今回はあえて後味悪い感じにしたかったというか、似たような構成や音使いを持った楽曲を並べました。
――歌詞に詰め込んだ想いも聞かせてください。 マモ:「インザコンクリート」は、10年くらい前に形にして出しているので、今回はそれのリメイク版なんです。当時はとある事件を題材に書いたんですけど、あまりにもわかりやすく書きすぎていたので、今回はあえて濁しながら気持ち悪く書きました。
――『-SHAMBARA-』は、R指定にとってどんな1枚になりましたか? マモ:わりと思ったようになったかなと思っていますけど、結局はライヴをやってみないことには分からないですね。
七星:今回は“挑戦”という意味で捉えていたので、今までになかったことをやれて良かったなって感じです。
宏崇:うちのファンに対してウケるウケないどっちに転がったとしても、R指定としては今後の展開に活かせる作品だなという手応えはありますね。
Z:出来上がりを聴いて「すごくカッコいい」と思えたので、これまらも“今カッコいい”と思うことをやっていきたい。
:新しい曲が増えたなって感じです。「-SHAMBARA-」ではみんなで叫んでるんですけど、そういうのがあるからこそR指定だなって改めて思ったし、楽曲に面白さを加えている要因の1つになっているなとも思います。
――「-SHAMBARA-」のMUSIC VIDEOはどんな感じに仕上がっているのでしょうか? マモ:撮影のときに初めて「-SHAMBARA-」を歌いながら動いたんですけど、今までの楽曲の中で一番動きがきつかった。このテンポのわりに、MVとしては一番激しく見えてくるんじゃないかな。映像自体は近未来寄りな感じであり、今回もセーラー服の女の子が出てきます。そこも軸をぶらさずに表現していることなんで。
「年間200本ワンマンとか、365本ワンマンライヴとか。それくらいのことをやんないと目立ちもしないし話題にもならない」
――『-SHAMBARA-』を手に、12月20日より来年1月5日までワンマンツアーがスタートします。今年のR指定はかなりのワンマン本数を重ねてきたんじゃないですか? Z:ワンマンだけで99本、イベントを入れたら100本は確実に超えてますね。今まで一番ライヴをした年になったんじゃないかな。
マモ:ワンマンツアーに関しては、今までとはちょっと違う見せ方をしたいので、今、案を練っているところです。
――再び「日本八十八箇所巡礼」を求められたらR指定としては挑戦する意欲ですか? マモ:もしやるなら、それ以上のことをやっちゃいますね。年間200本ワンマンとか、365本ワンマンライヴとか。それくらいのことをやんないと目立ちもしないし話題にもならないんで。
――相変わらず忙しい日々ですね。 マモ:バンドを始めた頃からそれが普通だと思ってやってるんで。でも、せめて正月三が日くらいは休みたいですよ。しかも「日本八十八箇所巡礼」をやったことで、多少でもライヴ日程が空いてると楽に感じるというか、あんまり売れてないバンドマンがtwitterとかで「忙しい」とか書いてると超ムカつきますからね(笑)。



絵日記「2016年の思い出」



ミニトーク
テーマ:「クリスマスの思い出」

――サンタさんは信じていましたか? :信じてなかったですね。親がわりと現実派で、「暖炉もないしサンタは入ってこれないよ」って(笑)。だから小さい頃は、親がゲームソフトを買ってきてくれたのがメチャクチャ嬉しかった記憶があります。
Z:高校のぐらいの時に彼女とクリスマスを過ごしたことがあるんですけど、僕、クリスマスとかどうでもいい人なんですよ。でも、女の子はそういうの好きだからご飯食べにいって、カップルが沢山いる中で夜景を見たりしてたんですけど、「だからなんなんだろう?」「なんで人が多いところにわざわざ出かけたがるんだろう?」って思ってました(笑)。
――他のイベント事もあまり興味はない? Z:そうですね。どんどん感情がなくなっていく感じですね……。でも、最近はもっと興味を持った方がいいのかなって思ってきました。
――宏崇さんは? 宏崇:小学校1、2年生ぐらいの時に、僕がまだ寝ていないのに親父が寝室に入ってきた記憶があります。ワクワクして眠れなくて布団の中でゴソゴソしてたら「ガチャッ」ってドアが開いて、親父がプレゼントが入ったビニール袋の音をさせながら置いて出ていきました(笑)。
七星:僕も小さい時からサンタさんは信じてなかったですね。クリスマスの思い出は、上京してきて初めてのクリスマスはレコスタにいたなっていうことぐらいですね。バンドマン的に言えることはそんな感じです(笑)。
――マモさんはどうですか? マモ:本来クリスマスってハッピーな日のはずなんですけど、毎年その時期が来ると悲しくなるんですよね。街のイルミネーションやCMで家族が楽しんでたり、クリスマスっぽい曲が流れたりとかっていうのがあんま好きじゃないんですよ。だから思い出も別にないですね。でも何となく「仕事はしたくねーな」って感じですね(笑)。

(取材:長澤智典 / 文:橋本美波)

RELEASE

New Single「-SHAMBARA-」
2016.12.21 Release!!

【初回限定盤】
CD+DVD
S.D.R-304-A / ¥1,800(税別)
[CD]
01. -SHAMBARA-
02. インザコンクリート
[DVD]
-SHAMBARA- MUSIC CLIP
-SHAMBARA- MUSIC CLIPメイキング
【通常盤】
CD
S.D.R-304-B / ¥1,200(税別)
[CD]
01. -SHAMBARA-
02. インザコンクリート

LIVE SCHEDULE

R-shitei oneman Tour -SHAMBARA-
2016年12月20日(火)札幌ペニーレーン
2016年12月21日(水)札幌ペニーレーン
2016年12月27日(火)名古屋ダイアモンドホール
2016年12月28日(水)なんばHATCH
2016年12月31日(土)福岡DRUM LOGOS
2016年12月31日(土)福岡DRUM LOGOS(カウントダウンライブ)
2017年01月04日(水)Zepp Tokyo
2017年01月05日(木)Zepp Tokyo




2016年12月30日(金)熊本B.9 V1日(マモ出演)
2017年01月15日(日)千日前ユニバース
2017年02月11日(土)TSUTAYA O-EAST

PROFILE

R指定 マモ
R指定 Z
R指定 楓
R指定 七星
R指定 宏崇
Vo:マモ
Birth:05.05
Blood:A
Gu:Z
Birth:12.07
Blood:A
Gu:楓
Birth:10.15
Blood:A
Ba:七星
Birth:04.06
Blood:A
Dr:宏崇
Birth:04.27
Blood:A

DISCOGRAPHY