ViSULOG 2019年9月号 COVER ARTIST / Ricky
D、結成20周年を記念して、バンド史上"最大領域"へ挑戦。その言葉が意味するものとは…。

彼らは、11月20日に最新シングル「UNCROWNED KING」と、若きヴァンパイアの王の息子Justiceのこれまでの歩みを集約した"VAMPIRE STORY" Character Concept Album「Justice」を同時発売する。さらに、同作品たちを手に全国ツアー「Artistic Radiant Dream」を開始する。このツアーは、浅葱(ASAGI solo works)、Ruiza(Ruiza solo works)、Dという3マンライブとして行われる。メンバーたちが同じツアーの中で異なる表情も見せながらライブを展開、それが示すものとは…。様々なDからの新しい問いかけについて、さっそくその謎を紐解こうか。

取材・文:長澤智典
決意表明である「20周年でバンド史上最大領域へ挑戦する」これはDにとって最初で最後の賭けなんです。 ――先日、Dの結成20周年へ向けての大きな決意を発表しました。その発表に至るまでの経緯から、まずは教えてください。 ASAGI: 16年半やってきたDですが、今までも様々な立ちはだかる壁を乗り越えてきました。ですが、特にここ数年は時代の流れや、それぞれの環境の変化、体調不良もあり、それを踏まえて今後どうしていくのがDとして最善なのかを考えるようになりました。自分自身、心と体のバランスが上手くとれなくなり、眠りたくても眠れない日々が続きました。自分たちにとって、Dは簡単に終わりにできるものじゃないんですよね。これは当事者である僕らにしかわからないことかもしれませんけど、どんなに悩んでも苦しんでも、最終的にDが一番望む姿は「この先もずっとDを続けていたい」ということなんです。だけど物理的にそれを叶えるには何をどうすればいいのか?今ここで終止符を打つのではなく、節目である20周年を迎えることはDの新たな目標となりました。けれどただ夢もなく3年半の歳月を過ごしてもそれでは意味がない。そこで僕らは「D史上最大領域への挑戦」という希望を見つけたのです。結成20周年は簡単に達成できるものではありません。でもその20年間の中で最高の景色を見られたら本望じゃないですか。約束された未来がないということをマイナスに捉えるかプラスに捉えるか。これはDにとって最初で最後の賭けなんです。 HIDE-ZOU:ASAGIさんからのお話があり、メンバー全員で「今後、Dをどう進めていこうか」というミーティングをして、20周年に向けて大きなことを成し遂げよう、という想いになりました。Dは20周年までにはまだ3年半という歳月があって。だけど、その期間を通して今までやってきたこと以上の形を示していかないとダメだと思いますし、20周年に向けての気持ちを固めて。だからこそ、自分たちで目標を掲げることが必要なんだなと思いました。20周年を迎えたときの姿が決まっているわけではないですが、今から1年後というようなビジョンではなく3年半後、20周年という目標を掲げそこに向かって進んで行こうっていうASAGIさんからの提案があったことで、メンバーの気持ちがさらに一丸となったと思います。 HIROKI: 20周年という節目は、バンドにとってもすごく大きなこと。昔からDはつねに大きな目標を掲げ、それを達成するために走り続けてきました。メジャーデビューという大きな夢も叶えることが出来ましたし、これからのDの活動の中で「20周年でバンド史上最大領域へ挑戦する」という目標を掲げたことで、ふたたびハングリー精神というか、より気持ちが奮い立ちましたね。先を見据えた目標ですし、後3年半という月日で、自分を奮い立たせて活動していくという意思を世の中へ示すことで、自分たちのモチベーションや原動力にもなるんだと感じてます。実際に発表したことで、今その使命感を持って進み続けていますからね。 Tsunehito:決意表明を発表したライブも、これまでも、一本一本のライブに悔いを残さないようにと取り組んできましたし、「今日が最後のライブになってもいいように全力で挑む」という意識で演り続けてきました。やっぱり、活動出来ているのは当たり前のことではなくて有難いことだって思ってるので。なんですけど、個人的には少し前から「もしかしたらDとしてのステージは無くなってしまうかも知れない」という思いも出てくるようになって。だからこそ余計に、全てのライブで悔いが残らないように気合を入れてきました。今回、20周年を目指して突き進むんだってバンドとして腹を決めたことで、先へ向かう、目標に向かって行く気持ちが固まって、やり切って最大領域に臨むんだという思いでいます。皆で話し合って決意を持ったからこそ、とにかく今はしっかり前を向いて行くだけだって思ってますね。 Ruiza:活動も16年以上続けていると、ただ「楽しい」だけじゃバンド活動は出来ないんですよね。それぞれに抱える人生としての未来図もあれば、それぞれが生きていくうえでの生活もあれば体調面でもいろいろ考えなきゃならないこともある。もちろん、それは精神的な面でのポテンシャルも含めてなんですけど。今回、20周年…いわゆる3半後という目標を掲げたことで、Dの未来図がとても明瞭になったし、そこへ向けてのポテンシャルもさらに上がってきた。確かに、現状では「最大領域」という具体的なものが見えているわけではないです。だけど、それを掲げて突き進むDの未来がすごく楽しみになってきたのも事実なんですよ。同時に、自分だってもっともっと出来ることも、やるべきことも見えてきた。まさに今回の発信をきっかけに、自分自身もより進化や成長するきっかけにもなりましたし、よりDの未来が楽しみになりましたからね。 ――今の自分たちの気持ちをより奮い立たせてゆくうえで、今回の発表は、とても良い機会になったようですね。 HIDE-ZOU:それは、本当に大きかったです。宣言したことで、メンバー全員の想いもより強く一つに固まってきたと思いますし。発表をしたことで、ファンの子達だけでなく様々な人たちが話題にしてくれたりもして。身近でも友人や先輩方からもその話題を振られることも多いし、Dの意思へ興味を示して感心の目を向けてくれる人たちが増えて。だからこそ僕も「絶対に達成しよう」という気持ちでいます。 ――その発表をしたのは、これまでと同じやり方を繰り返していてはバンドを取り巻く環境に大きな変化を与えられないと判断しての面もあったのでしょうか。 ASAGI: バンドを終わらせることって簡単に考えている人にとってはすぐに決断できることなんですよ。でも命懸けでバンドをやっている人間にとっては、それが例えどんなに辛くても容易にできることではないんです。人生の多くを共にしてきたんです。なぜこのタイミングで発表を?と思った人たちもいるかもしれませんが、自分に嘘なく素直に心を吐き出せたことで、もう一度立ち上がり、そして最後の戦いに挑めるんだと思います。 戦い、傷付き、それでも仲間と共にまた立ち上がって道を切り開いていく。 ――11月20日にDは、ヴァンパイアの新たなる王、Justiceの物語を綴った最新シングル「UNCROWNED KING」と、そのJusticeのこれまでの歩みを詰め込んだ2枚組のコンセプトアルバム「Justice」を発売します。この物語は、ここで区切られるわけではなく…。 ASAGI:終わりではないですね。ヴァンパイアストーリーはDの結成時から始まり、16年半続くサーガになっています。物語はフィクションであり、ノンフィクションでもあります。戦い、傷付き、それでも仲間と共にまた立ち上がって道を切り開いていく。これはまさに自分の人生ともリンクしています。 HIDE-ZOU:コンセプトアルバムは、これまでにJusticeのことを記してきた曲たちばかりを集めたベスト盤のような作品で、ボリューム感もすごいですよね。Dが始まってヴァンパイアストーリーが始まって…これまでの物語を一気に味わえる作品にもなりました。新曲「UNCROWNED KING」「Antiserum」も収録されてますし、ここから物語はさらに続いていきます。 Ruiza:コンセプトアルバムの「Justice」には、Justiceの物語が時系列通りに収録してあるから、流れを通して聴くことでこれまでの物語の繋がりやJusticeの生きざまも楽しんでもらえますね。 ASAGI: 春にそれぞれの人物をフィーチャーしたアルバムを作ったのですが、今回は物語の主軸の一人であるジャスティスの楽曲を時系列に並べたことにより歴史と心情が物語る内容になったと思います。物語の中では初期と今では4年ほどしか経過していないのですが、リアルタイムでは16年半経っているんですよね(笑)。色んな意味で成長の過程を感じてもらえたら嬉しいです。この冬ツアーはこのアルバムさえあれば充分楽しめると思います。 Tsunehito:「UNCROWNED KING」は意思の強さとか決意とか、覚悟も含めて色んなことを感じますし、大切な楽曲として完成したな、という手応えがありますね。カップリング曲もどれも重要ですし、まさに今のDが込められてます。自分的にはヴァンパイア・ストーリー第二章の幕開けとなった「Revive ~荒廃都市~」、「Deadly sin」、組曲「狂王」という流れから「UNCROWNED KING」に繋がり、さらに広がって行っているという面白さも感じています。 HIROKI:先に話も出ていたように、今回はJusticeの物語をまとめあげたコンセプトアルバム「Justice」とシングル「UNCROWNED KING」を時系列でぜひ聴いて欲しいですね。そうすることでJusticeという人物像もより見えてきて、物語の流れを知らない人もこれで一気に知ることが出来るし、かつ、今後もより楽しみやすくなると思いますね。 Ruiza:メンバーである僕ら自身も、毎回物語と展開を楽しみにしていますからね。今回の「UNCROWNED KING」は、大作である組曲「狂王」からの展開なので当然楽しみにしていたし、今Dが打ち出すべき強さを兼ね備えた楽曲ですね!ものすごくかっこいいシングルになりました! 3アーティストの頭文字を使った言葉にしたいなと思って「Artistic Radiant Dream」(芸術が光り輝く夢)としました。                        ――間もなく全国ツアー「Artistic Radiant Dream」がスタートします。 Ruiza:今回のツアーでは、各会場でDの楽曲投票も行っているんですよ。その会場ごとに選ばれた第1位の曲をかならず演奏します! HIDE-ZOU:それをどうセットリストの中へ組み込むのかも各地ごとの見どころというか、自分たちのライブに於ける流れの見せ所になりそうです。「UNCROWNED KING」のC/W収録曲もライブで活きる曲たちばかりなので、それをどうライブの中へ反映させられるのかも楽しみにしていてほしいです。 Tsunehito:「UNCROWNED KING」もコンセプトアルバムの「Justice」も、主役がJusticeなので、これから始まる全国ツアーの「Artistic Radiant Dream」ではJusticeにまつわる曲たちが中心になって行くと思います。なのでライブを楽しむうえでもこの作品たちを耳にしてもらえたら、より深く物語の中へ入っていけると思いますね。あと今までメンバーの地元公演では、そのメンバーが担っているキャラクターの楽曲を多めに披露したりもしてきたので、どんな楽曲が飛び出すか楽しみにしていてほしいですね。 ――今回のツアーは、浅葱(ASAGI solo Works)、Ruiza(Ruiza solo Works)、Dとの3マンライブ形式で行ないますよね。そのスタイルが、とても斬新だなと感じました。 ASAGI: Dのファンの中でも浅葱ソロ、Ruizaソロはライヴ本数が少ないのでまだ見たことがない人ってまだ結構いると思うんですよ。勿論Dが中心にあるんですが、そのDのメンバーが見せる別の表情というのも是非見てもらいたいなと思って、この冬は3マンという形をとらせてもらいました。それでタイトルをどうしようかなって考えてたんですけど、どうせならその3アーティストの頭文字を使った言葉にしたいなと思って「Artistic Radiant Dream」(芸術が光り輝く夢)としました。絶対楽しんでもらえると思います! Tsunehito:この組み合わせは初ですし、どれもがっつり楽しめると思いますよ。ヒロキさんとヒデゾウさんは3バンド連続出場ですよね。 HIROKI: 僕は、すべてのバンドでドラムを叩きます!もちろん、それぞれのバンドごとに意識も変えながらドラムを叩かせてもらいます! HIDE-ZOU:ASAGIさんからお話があった時に是非ともやってみたいという気持ちがとても強くて、せっかくのこの機会にこの貴重な経験を糧にしたいと思ってます。 ――転換の合間での衣装チェンジはかなり大変じゃないですか? HIROKI:そこはやってみないことには正直わからないですけど、衣装チェンジもそうだし、3バンド合わせての曲数もけっこうあるとはいえ、それぞれのバンドの中でどうアーティスティックな面を発揮していけるのか、自分自身、そこを楽しみにしています。 HIDE-ZOU:バンドごとにアプローチが異なりますし、衣装などの準備もそうだけど、意識面をどう変えていくかはとても大変だと思います。そこを、いかにスムーズに切り換えてゆくか…そういったこともしっかり担わせていただこうと思ってます。 ――Ruizaさん、前に似たことを経験されてませんでした? Ruiza:Dのライブを二部構成にし、その合間に僕のソロを組み込んでと、僕が3ステージやるというのはありましたね。そのときも、最初にDとしてライブを行ない、ソロの気持ちへ切り換えてまたDに戻ってと、意識も衣装も次々と変えなきゃいけなかったので大変でしたけど、目の前のことへ一生懸命になっていたらあっと言う間で、どれも楽しかったです。今回、1ステージごとに世界観がガラッと変わっていくので、見ている人たちはすごく楽しめると思いますね。 HIDE-ZOU:今回のツアーファイナル公演は、Veats Shibuyaという新しい会場で行うんですけど、僕らもまだ初めての会場なので、そこでこの3アーティストでどんなファイナルを迎えるかというのも楽しみなんですよね。 ――最後にASAGIさん、これから年末にかけての動きについてシメのひと言をお願いします。 ASAGI: Dが好きだからこそ、沢山沢山悩みました。メンバーやファンのみんなと笑ったり泣いたりした16年半でした。すべてのものに永遠はないけれど、想いを永遠に変えることはできます。夢は叶えるためにあります。無駄なことなんて何もない。共に最高の景色が見られるなら何度でも立ち上がるでしょう。この旅は人生で一度きり。Dの一員となって、僕らに着いて来てください。

2019年11月20日 RELEASE / NEW SINGLE
『UNCROWNED KING』

限定盤CD+DVD(TYPE-A)
収録曲
[DISC1]
1. UNCROWNED KING
2. Antiserum
3. UNCROWNED KING (Instrumental)
[DISC2]
1. UNCROWNED KING (Music Video)
2. UNCROWNED KING (Music Video Making)

詳細
GCR-192 / ¥1,800 (+Tax)
※豪華ブックレット仕様(24P)
通常盤CD(TYPE-B)
収録曲
[DISC1]
1. UNCROWNED KING
2. Antiserum
3. Absolute zero
4. Invisible enemy (Instrumental)

詳細
GCR-193 / ¥1,500 (+Tax)
初回特典(封入):トレーディングカード (限定盤・通常盤共に全7種中1種ランダム封入)

2019年11月20日 RELEASE / "VAMPIRE STORY" Character Concept Album
『Justice』

限定盤CD
収録曲
[DISC1]
1. Sleeper
2. Lapis lazuli~君を思うほど僕は欲しくなる~
3. what is Going On with The Human
4. Graveless
5. DARK WINGS
6. 弾丸
7. Underground road
8. 花惑
9. Nocturnal
10.いばらの冠
11. 断罪の銃士(ガンナー)
[DISC2]
12. Nightly Knights
13. Grand Master
14. In the name of Justice
15. 鬨の声
16. Snow White
17. Next Generation
18. Revive~荒廃都市~
19. Deadly sin
20. Antiserum
21. Follow
22. UNCROWNED KING

詳細
GCR-194 / ¥3,800 (+Tax)
※豪華ブックレット仕様(24P)

GOD CHILD RECORDS Presents
『Artistic Radiant Dream』

2019年11月15日(金) 新横浜NEW SIDE BEACH!!
OPEN 17:30 / START 18:00

2019年11月23日(土) 仙台MACANA
OPEN 17:30 / START 18:00

2019年11月25日(月) 札幌cube garden
OPEN 17:30 / START 18:00

2019年11月26日(火) 札幌cube garden
OPEN 17:30 / START 18:00

2019年11月29日(金) 新潟GOLDENPIGS RED STAGE
OPEN 17:30 / START 18:00

2019年12月06日(金) HEAVEN’S ROCKさいたま新都心VJ-3
OPEN 17:30 / START 18:00

2019年12月13日(金) 金沢AZ
OPEN 17:30 / START 18:00

2019年12月15日(日) 福岡スクールオブミュージック&ダンス専門学校・イベントホール
OPEN 16:30 / START 17:00

2019年12月17日(火) 広島SECOND CRUTCH
OPEN 17:30 / START 18:00

2019年12月20日(金) OSAKA MUSE
OPEN 17:30 / START 18:00

2019年12月22日(日) 名古屋ell. FITS ALL
OPEN 17:30 / START 18:00

【TOUR FINAL】
2019年12月26日(木) 東京 Veats Shibuya
OPEN 17:15 / START 18:00

New Single「UNCROWNED KING」 / D "VAMPIRE STORY" Character Concept Album「Justice」発売記念
CD & グッズご購入者対象アウトストアイベントスケジュール

11月23日 (土) 仙台 Nota Blanca
11月27日 (水) 札幌マルチスペースF
11月30日 (土) 新潟 community space 6 studio
12月12日 (木) 金沢AZ Gスタジオ
12月16日 (月) DRUM SON(ミニライブ&アウトストアイベント)
12月21日 (土) 京橋BERONIKA
12月23日 (月) 栄ENCORE
12月27日 (金) Studio Rosarium (三部制)
Gt. HIDE-ZOU | D
Ba.Tsunehito | D
Vo. ASAGI | D
Gu. Ruiza | D
Dr.HIROKI | D
Gu. HIDE-ZOU
Ba.Tsunehito
Vo. ASAGI
Gu. Ruiza
Dr. HIROKI